ドイツを超えた旅~London編XI (歴史を垣間見る!)
結局、5泊6日でロンドンの中を充分に観光できないことが解り、レンタカーを借りて西に約200㎞先にある『Stonehenge(ストーン・ヘンジ)』に行く計画をしていましたが、潔く取りやめ!マル一日、ロンドン観光をすることになりました。
お化け屋敷?かと思っていた〝ロンドン・ダンジョン〟で意外なことを学んだのですが・・・
ヨーロッパ全域で流行していたペスト。船の積み荷に紛れ込んでいたネズミの皮膚についていたノミが原因で1665年、海を渡ってロンドンにまで大流行し、ペストによる死者は、人口の6分の1にもなったそうです。
「ロビンソン・クルーソー」でお馴染のイギリスの作家ダニエル・デフォーが『A Journal of the Plague Year(ロンドン・ペストの恐怖)』という題名で当時の様子を鮮明に残しています。
またまた余談ですが!
ドイツでは「くしゃみ」をあまり快く思いません。なので「クシュンっ」と、可愛らしくしないと周りの人に「白い目」で見られるのです・・・。夫の「ぶぇっクション」と豪快なくしゃみをすれば、皆さん「サツっっ」と後ろに引いてしまいます。特にお年寄りの方は・・・。それはこの「ペスト流行」にあったそうですが。
でも、可愛らしくくしゃみをすれば〝Gesundheit(ゲズンドゥハイト)〟「お大事に~」って、必ず言ってくれますよぉ
話を戻して・・・
その翌年、1666年には5日間続いた『ロンドン大火災』ロンドンの半分以上を火の海が包み家屋を燃やしつくしましたが、幸いなことに死亡者はなく怪我人も5人ほどだったとか?ペストの流行していた当時のロンドンでは、この大火災でペスト菌を持ったネズミをはじめ「ペスト菌自体」が家屋と共に焼き尽くされ、ペスト感染者は激減したとも・・・!?
そして、ロンドンでは病気や火事だけではありません。1888年実在の未解決事件!残虐な殺人鬼『切り裂きジャック』 犯行は夜のロンドンの裏路地など人目に付かない隔離されたような場所で行われ、週末・月末・もしくはそのすぐ後に実行していたとか?当時犯人は医者とも精肉業者ともいわれ、たくさんの憶測が飛び交ったそうです。
私はてっきり誰かが描いたむごたらしい「サスペンス・ホラー小説」だと思っていました。
実話だったとは・・・恐ろしや・・・ロンドンの歴史の一部には暗雲が立ち込めていたんですね。
この塔はロンドン大火災の街復興を記念して造られた『記念碑』です。
この火災をきっかけにロンドンで初めて『火災保険』が生まれました。その後、世界中に火災保険は広まっていったそうです~
ロンドン滞在中、つかの間の「青空」が顔を出してくれました。
暗いロンドンの歴史を垣間見た分、陽の光を浴びると気持が明るくなりますね~。
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コメント
しょこらさん来ちゃいました。。
・・といってもコメントしていないだけで
実は何度かお邪魔している・・
しょこらさんのブログって綺麗な写真や
分かりやすい説明で、読みやすいです。。
記念碑や火災保険の事まで、「へぇー」
と思ってしまう事ばかり。。
しょこらさん 学校の先生のような
人に物を教える職業?がむいていると思います。。
投稿: naozou2 | 2011/02/07 16:58
>naozou2さん
コメントありがとうございます。
私はテンデ地理が苦手で・・・
でも旅に行って、目で見て感動して学んでいます。
学校の先生ですか・・・
子供のころ、結構な異端児だったもので
私にとって「先生」イコール「怖い人」なので
とんでもございません(’’);
いたずらの先生になったら「抜群」なんですが♪
投稿: しょこら | 2011/02/07 18:32